# データの保存とバックアップ Web アプリのデータがブラウザのどこに保存され、どのような契機で消えるか、どう守るかをまとめます。揮発リスクと推奨運用を理解した上で利用してください。 ## 保存される情報 入力したデータはブラウザの `localStorage`(ブラウザ内のデータ保管領域)に、キー `solo-shaho-state` で保存されます。 | データ種別 | 保存される | 備考 | |---|---|---| | プロフィール(氏名・生年月日) | ✅ | 設定タブで入力した値 | | 報酬改定履歴(適用開始日・標準報酬月額・給与額面) | ✅ | 設定タブで管理する全行 | | 月次メモ(通知額など) | ✅ | 月次タブで入力した値 | | 計算結果(社員/事業主負担・納付総額・差引支給額) | ❌ | 派生値のため、毎回再計算で求める | 保存形式はアプリ全状態をシリアライズした JSON 1 件です。`localStorage` は配信ドメイン単位で分離されるため、別ドメイン版や別ホスティング先からは参照できません。 ## データが消える契機 ```{admonition} 重要 :class: warning `localStorage` に保存されたデータは、ブラウザ操作・端末変更・自動削除など複数の要因で予告なく消えることがあります。**CSV エクスポートしたファイルをアプリの外部(クラウドストレージや別フォルダ等)に保管する習慣** を持たないと、過去の入力が完全に失われます。 ``` | 契機 | 影響 | CSV による復元 | |---|---|---| | ブラウザ設定でサイトデータを削除 | 全消失 | ✅ 直近のエクスポート時点まで復元可 | | シークレット/プライベートモードで使用 | セッション終了で消失 | ⚠ 利用前の import が必須 | | Safari の ITP による自動削除(7 日間アクセスがない場合) | 全消失 | ✅ 復元可だが運用に注意 | | デバイス変更・OS 再インストール | 全消失 | ✅ CSV を別保管していれば復元可 | | 異なるブラウザ間(Chrome ↔ Firefox 等) | 同期されない | ✅ CSV で移行可 | | ブラウザのキャッシュ自動削除設定が有効 | タイミングにより消失 | ✅ 復元可だが頻度に注意 | ## CSV エクスポートで防ぐ エクスポート機能は **ボタンを押した瞬間にダウンロードするだけ** で、ファイルが残るかどうかは利用者の運用次第です。次の方針を推奨します。 - 月次計算を行うたびに毎回エクスポートする(設定タブを変更したときも忘れずに) - エクスポートファイルをクラウドストレージ(Google Drive・iCloud・Dropbox 等)・社内ファイルサーバ・Git リポジトリなど、**アプリの外部** に保管する - ファイル名にタイムスタンプを含めて複数世代を保管する(直近 1 件だけだと、上書き保存ミスで全滅します) ## シークレット/プライベートモード使用時の注意 シークレット/プライベートモードでは、セッション終了時にブラウザが `localStorage` を破棄します。「他人のデバイスで一時的に使う」「機微データを端末に残したくない」といった用途で利用する場合、次の運用が必要です。 - 利用開始時に CSV インポートで前回までの状態を読み込む - 利用終了時に最新 CSV をエクスポートして自分の保管先へ持ち帰る ## 復元手順 1. 復元先のブラウザでアプリ配信 URL を開く 2. 右上の I/O メニューから「CSV インポート」を選択 3. 保管しておいた CSV ファイルを指定 4. 設定タブ・履歴タブで値が復元されていることを確認 5. 月次タブで対象年月を選択(計算結果は派生値のため自動で再計算される) ## 関連 - [CSV 仕様](csv.md) — エクスポート/インポート形式の詳細 - [使い方 — I/O メニュー](usage.md) — メニューからの操作手順